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蒲団の就寝

2011.12.23

蒲団がいわゆる万年床となると、いくらきちんと敷いてあってもだらしない感じがすることは否めない。これを逆に言うと、蒲団は寝る時以外は視野の中にあるべきではない感じのものだ、ということになる。だから、和室が寝室として専用化されている場合に、そこにひとたび蒲団が敷かれると、もう寝るっきゃない、という気分になる。これもぼくには好ましくない。なぜなら、ぼくにとって「寝る」ということは、そのままただちに睡眠に入るということではないからだ。

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たとえば、わが家ではぼくが夜遅く帰宅すると、子供は寝てしまい、妻がべッドに入ってミステリーを読んでいるということがよくあり、そういう時にはぼくはべッドに腰かけ、妻はべッドの上で身を起こした姿勢で、お互いの昼間の出来事をあれやこれや話しつづけるのだが、蒲団の就寝では、相手との視線の高さが違ってしまうせいもあって、こういう会話の場が成り立ちにくいのではなかろうか。





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