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空間操作の基本的な手法

2011.12.03

考え方で設計すると、奥にある居間と反対の端に玄関が配置される平面になりやすい。つまり玄関と居間が遠くなるんですが、これは「ただ居る」場を外の社会と遮断するのに効果的なんですね。こういう住宅の平面の居間とそこに至る経路に色を塗ると、細長い経路の先端が広い居間でふくらんでいる、いわば「おしゃもじ」みたいな形が浮かび上がる。私の設計する住宅はだいたいこの「おしゃもじ型」をしているんです。「おしゃもじ」の柄の周りには居間以外の台所とか客間、便所、階段なんかがくっついている。

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この柄の部分は両側に部屋があるから暗い。玄関は明るいけれど、そこから暗くて狭いトンネルみたいな経路に入る。そこをくぐり抜けて明るくて広い居間に出ると「トンネルを抜けると雪国だった」というような、つまり外とは別の世界に入った感じが強くなる。ウチに帰ってきた感じといいますかね。空間をいったん絞って開くと、開いてからの広さや明るさが相対的に強まるというのは空間操作の基本的な手法の一つです。





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